設立者のビクター・ピンチューク

ビクター・ピンチューク「芸術、自由と創造は社会を政治より早く変化させるでしょう。」

ビクター・ピンチューク氏はウクライナの中で最も実績のある実業家の一人です。彼が民間的や国際的な問題に興味を持つことは、慈善組織に参加することとともに、ウクライナのヨーロッパと世界との協力を促すリーダーとしての活躍の契機となりました。

ビクター・ピンチューク氏は1960年にキエフで生まれました。1983年にドニプロペトロフスク冶金大学卒業後、パイプ工業研究開発エンジニアになり、1987年に博士学位を取得。

1990年に、旧ソ連冶金工業の大企業の間でも導入され、好評を得た計画生産技術とパイプ生産においての自分の革新的な研究結果を基礎とし、インターパイプという民間企業を設立する。2006年にEastOneという国際投資・コンサルティング有限責任会社を設立する。EastOneのポートフォリオにはインターパイプと国内外マスメディアにおいての資産を含む20企業と大規模のプロジェクトが含まれている。

ピンチューク氏は1998年から2006年にかけて2回ウクライナの議会であるヴェルホーヴナ・ラーダに選ばれたことあります。2003年に、ビジネスとフィランソロピー活動に専念するために、政界を引退。

現在、ビクター・ピンチューク氏は12年間以上にわたって、ウクライナにおいて様々な慈善的なプロジェクトの開発と管理に力を注いでいる。2006年にこの慈善活動を、ビクター・ピンチューク基金に統合した。それは、ウクライナ最大慈善組織と認知され、社会福祉の大切な部門において広く知られている。

2006年に東ヨーロッパの最大芸術センターの一つであるPinchukArtCentreを設立する。ピンチューク氏は現代芸術作品収集家としても有名である。

ビクター・ピンチューク氏は2010年4月29日に刊行されたTIME誌に世界で最も影響力のある100人(2010 TIME 100: The World's Most Influential People)の一人として選ばれました。ピンチューク氏はアップルの設立者であるスティーブ・ジョブズ、シンガポールの内閣顧問のリー・クアンユー、新しく任命されたアメリカ連邦最高裁判所裁判官のソニア・ソトマヨル、デザイナーのザハ・ハディッド等という世界中の影響力のある思想家とともに、「思想家」(Thinkers)というカテゴリーで選ばれました。彼は国際政治学会によると、世界におけるウクライナのロビイストランキングで一位を占めます。

また、ビクター・ピンチューク氏はARTnews誌により “ARTnews200 Top Collectors” という世界で最も影響力のある美術収集家ランキング200(2008年から毎年)に選ばれ、ArtReview誌に芸術世界で一番影響力のある人ランキング(ArtReview: 2012 Power 100)に選ばれました:2008年―67位、2009年―53位、2010年―37位、2012年―32位、2013年―38位。

2011年に文化・芸術貢献のためヨーロッパ賞トレッビアを受賞。2013年3月フランスの文化相であるオレリー・フィリペティから芸術文化勲章を受章。

ビクター・ピンチューク氏は2013年2月19日に2010年にビル・ゲイツとウォーレン・バフェットにより始められたGiving Pledge(寄付誓約)という寄付ムーブメントへの参加を告げ、生涯の間、また、死後にも、財産の半分を社会貢献活動に寄付すると誓いました。